祖父も父も弁護士で、昔の事ですから携帯電話もなくよく家に仕事の電話がかかってきていました。その対応をする姿がとても格好良かったのですが、その後お中元やお歳暮がたくさん届くんですよ。うわー、いい仕事だなあ！と、子供心に思ってしまいました(笑)
大学に進学するときに法学部を選びましたが、卒業する時には「自分の能力はどれに向いているのか、何の役にたちたいのか」と自問自答し、弁護士を選びました。結局は子供のころに「格好いい」と憧れを描いた気持ちが続いていたんだと思います。

よくドラマなどで離婚弁護士や○○弁護士、などというのが出てきますが、実は弁護士はさほど専門化されていないんです。私やここの事務所は企業、個人の民事、家事、刑事事件などほとんどなんでも扱います。
扱えないのが『知的財産の特許訴訟』これはとても特殊なので扱うことが出来ません。あと、『渉外訴訟』外国の訴訟の事ですが、外国の法律はわからないのでお断りしています。

白を白っぽいグレーに、黒を黒っぽいグレーにしていく、そんな仕事だと思っています。判決がひっくり返るということはそれだけの理由があったということなんですよね。お互いの話し合いを進める中で裁判所がどう判断するかという事で、その結果が覆ったからといって悪に加担しているわけではないと思っています。

どう考えても悪いことをしたという案件でも、争っているポイントがどこかということで変わってきます。被告人が言いたいことを裁判所に伝えるのが弁護人の役割なんですが、やったけれども実は被害者に追い詰められてやむなく暴発したとか、本当はやっていないとかありますよね。でも本人に法的素養が無くて検察官や裁判官にわかってもらえない、というのを被告人の立場に立ってサポートするのが弁護人なので、何の事情もなく起こしてしまった事案と、やむなく加害してしまった事案と、刑罰は同じですか？と言ってあげられるのは日本の司法上弁護士しかいないんです。悪の中でも、そこまでの悪ではないでしょう？と言ってあげられるいい仕事かなと思っています。

弁護士という仕事の上では、もっとちゃんとちゃんと個人的な改善をしてきっちり仕事をしていく事ですね。

あと、仕事の延長上ではあるんですが、自分の周りの仲の良い人たちが何かをやりたい、と思ったときに助けられる立場にいたいとは思っています。弁護士として山本、一緒にやってくれと誘われ、最近友人数名と会社を立ち上げました。そのうち花開くといいなと思っています。

他にも社会貢献できることや、今までにない新しいことをやるお手伝いが出来て、人に言われたからやるんじゃなく『頼りにされているからやる』という今の生活に満足しているところがあるので、このまま続いていくといいなと思っています。