株式会社宮下木材 代表取締役 浮村 晋也
兵庫県で材木業、建設業を行う株式会社宮下木材様。 県産材のこと、粉体事業など環境に対する取り組みのこと、製材業の未来のこと、熱く語っていただきました。
材木の切り出しからリサイクルまで。無駄なく、無理なく、世の中に還元していく。
浮村晋也氏の父、元代表取締役社長 浮村俊夫による
「 株式会社宮下木材の沿革」
昭和戦前・戦中
株式会社宮下木材は戦前より神戸兵庫で木材を扱う関西一の総合木材商社を営む。
昭和終戦後
昭和20年頃、神戸本社は新建材ブームに乗った永大産業に吸収合併。初代代表浮村義衛(よしえ)により 兵庫県加東市新定に工場を独立創業。
昭和50年頃
2代目浮村俊夫が代表に就任 。列島改造論が終わった頃から不景気に。販売先を地元中心に小売りをする方向へと転換し、業績を伸ばす。
平成3年
“木の家工務店”として、「株式会社宮下」を設立、木と自然素材にこだわった家づくりを通して、株式会社宮下木材の木材・建材のトータル販売を目指す。
平成12年
自社木屑廃棄物の製材くずを再資源化できるゼロエミッション工場を建設。マテリアルリサイクルをする企業としての側面を持ち始める。
平成14年
「産業廃棄物処分業許可木屑中間処理場」の再資源化工場として業績を伸ばす。兵庫県内産の廃木材で再生材料を使用した線香の製造に興味を持ってくださったお線香製造会社と出会い、それから3年後、日本で初めてお線香のエコマーク認定を取得。
平成19年
兵庫県施策の「農のゼロエミッション」度ひょうごバイオマスecoモデル29号として登録される。
今では「兵庫県木材利用技術研究会」にも参加し、 森林環境の保全活動を推進しております。他には平成15年12月に設立された「ひょうごエコタウン推進会議」エコタウン構想の推進を図り、循環型社会の形成に向けた様々な取組への支援を通して、リサイクル推進の会に参加するに至りました。これからも製材会社として流通を担い、山と街をつなぐ役目を背負い、環境への影響も考えながら、山・森・木に関わる会社として、次世代に繋がっていく“木と共に暮らす社会”の創造を目指しています。
材木にこだわり続けるからこそ時代の先端を走ったリサイクル事業
昭和後半になると建設需要が新建材に取って代わられ、材木そのものがエンドユーザーに触れることが少ない時代になってきました。そんな中、近年では無垢材の良さが見直されてきつつあります。
材木にこだわり続ける宮下木材様の工場見学、時代を先取りした粉体事業やリサイクル事業についてもお聞きしていきたいと思います。
Q.とても広い敷地ですね。工場の見学をさせて頂いてよろしいですか?(ワクワク♪)
工場は製材所、大工の作業場、製材置き場、原木置き場、 無垢板倉庫、低温乾燥庫、粉体倉庫 などたくさんの場所に分かれています。どうぞご覧ください。
Q.粉体処理はどこでされているのですか?
粉体工場があります。そこで粉体加工を行います。粉体は工場内で袋に詰めて出荷します。
そうなんですね。いろんな場所で木のいい香りがしますね!
広い工場なのに少人数で作業されていて、とても効率が良さそうです!
Q.粉体を利用した二次利用品についてもう少し詳しく教えて下さい。
当社ではロットごとに分けて粉末を作れるので、一か所で伐採された木だけを持ってきていただいたら、全く混じりっけなしの粉末を作ることができます。杉のみ、竹のみ、檜のみなどという加工も可能ですし、原木、例えばやむなく切られてしまった一本の御神木のみを粉末にしてお線香を作るということも可能になります。そういう製造ラインを持っているのが当社の強みです。
また、再生木材「スーパーウッド」の原料、道路の舗装に使用する「ウッドチップ」なども取り扱っています。
Q.御社の販売サイト ecoeco mokumoku ではエンドユーザー向けにペレットや薪の販売をされていますね。天板や角材などの製材も販売されているのでしょうか?
はい、サイトで販売している商品はもちろん、LINE公式アカウントからお問い合わせを頂きエンドユーザー様に納品させて頂いたこともあります。写真や図面で確認できたりするので、電話で相談するより便利です。会社でのお引き取り、郵送も可能です。
これからは兵庫県産木材を一般の方にももっと気軽に、身近に感じてもらえるようにしていきたいです。
木を計画、購入するところから廃棄するところまで、トータルでご相談をお受けできるのが宮下木材の強みです。皆様と山との距離感を縮めてもらえるような事業形態を目指していきます。
会社名:株式会社 宮下木材
業種: 製材設備一式、乾燥設備一式、粉体破砕設備一式
住所:〒673-1324 兵庫県加東市新定315番地
URL: https://miyashita-wood.com/
お問合せ:TEL:0795-46-1145(代表)
TEL:0795-46-1168(薪、ペレット、産廃受入)
FAX:0795-46-1148(代表)
FAX:0795-46-2168(粉体事業部)