BREAD She-N 山本慎太郎


パン職人DNAが作り出すパンで伊川谷に新しい風が吹いた


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パン屋さんの無風区?!池上に待望の美味しい店現る!

2021年1月8日にオープンした「BREAD She-N」さん。インタビューの数日前に1周年を迎えられました。
つない堂から歩いて2分ほど、サーティーワンアイスクリーム伊川谷店から南へ1分弱の場所にあります。お店が道路から奥まっていることなどがあり、はじめはお店の存在すら認知してもらうのに苦労されたようです。今では徐々に常連さんも増え、夕方に行くとパンがほとんど無くなっていることも。パン好きにはたまらないお店の店主、山本さんにお話しを伺いました。

Q お店を西区池上に出店した理由はなんですか?

自宅から近いのと、この辺りにパン屋さんがなかったからなんです。普通これだけの場所なら一軒ぐらいありそうですよね。私の生まれは春日野道なんですが結婚してから20年間はこの近くの住民です。パン屋は仕事の拘束時間が長いので出来るだけ通勤時間が少ないところで探しました。元々商店街育ちなのでお店が多く並んでいる通りでが希望で、永井谷線(伊川谷インターから白水に抜ける道)か有瀬池上線(伊川谷インターから神戸学院大学に抜ける道)の2択でした。

いろいろ物件を探して賃料は永井谷線の方が手ごろだったんですが、こちらに決めてしまいました(笑)

Q パンへの情熱とこだわり

将来自分で店を持ちたかったので、大きな店で修業と人脈づくりをしました。はじめはカスカード、その後ドンクに長くいました。この辺りにある店舗ではほとんど働いていましたよ(笑)

私のこだわりは「生地」をしっかり作り、味・食感・香りのバランスが良い仕上がりにする事。今は国産小麦が主流なんですが、膨らみが良くないんです。それを膨らませるためにイーストフードを使ったりするんですが、これを入れるとパンが勝手に美味しくなる。体に悪いという人もいますが、ほんの少しの量なので影響はありません。

今は店では出していないのですが、イーストフードの代わりに天然酵母(自家製発酵種)もあります。イーストに比べると膨らまないのと、酸が必要なので少し酸っぱいパンになります。天然酵母と湯種を使うと、自分で作るので店によって独自の味になります。個人店で使っているところは多いですが、大きなチェーン店では取り扱える人がいないのでむつかしいですね。

小麦はしっかり焼いてあげないと生焼けでは臭くなるんです。例えば、食パン専門店のパンは柔らかさを出すために臭みが残っているものもあるんです。生クリームや牛乳も多く使っているので色が違います。でもそれは高級食材を使っているからであって、焼き方が間違っているわけではない。私たちの作っている食パンは毎日でも食べられる価格の食パンです。生クリームも牛乳も入れず、そこそこの小麦粉の良いところを最大限に引き出し、美味しく焼き上げるというのが腕の見せ所だと思っています。材料でうま味を出すか、技術でうま味を引き出すかですが、これは本当にパンを作るのが好きな人でないと出来ない仕事だと思います。

小麦は甘さの元になります。当店ではしっとりした食感を出すために国産の小麦粉、もっちりした食感を出すために外国産の小麦粉をブレンドして使っています。フランス系のパンを作っているのでハード系が得意ですが、食パン、甘いパン、お総菜パンなど、季節で変えたりして種類を増やしていっています。

Q 一年間を振り返ってどうでしたか?

一年目は自分が思い描いていたお店のイメージが強すぎてなかなかうまくいかなかったんです。お店がなかなか認知されない、パンが売れなかったら「なんで売れなかったんだろう?」「何が気に入らなかったんだろう?」と悩みまくりました。このあたりってパン屋を作ってはいけないところだったんだろうか、とまで思いました(笑)

他のお店など見に行っては勉強し、最近はいろいろなことを改善しました。お客さんは甘いパンだけじゃなく美味しいお惣菜パンも待っている。「具」勝負ですね。頑張ります。

Q 今後目指していきたいのはどんな店?

フランス語でパン屋をブーランジェリーというんですが、どうしてもフランスのパン屋さんをイメージしてしまうのでそれは使いませんでした。目指したいのはバブルのころのような活気のある下町のパン屋さん。西の方の人はおとなしいので良く言えば、お上品な人が多いですね。春日野道の商店街とは客層が違います(笑)子供が一人でも買いに来られるような店にしたいです。

国語が苦手、理系脳なパン屋さん

「手も上げていないのに先生に当てられることあるでしょう?あの時の気持ちです。。。」と苦手なインタビューに四苦八苦しながらお答えいただいていた時の言葉です。直前に事前聞き取りをさせて頂いた時は饒舌にお答えいただいたのですが、カメラを向けたとたん頭を抱えて「国語苦手なんです。。。」(笑)
これまでで最短の動画となりましたが、店主山本さんのお人柄が伝わってきます。

BREAD She-N  山本慎太郎さん、ありがとうございました!

名 称: BREAD She_N(ブレッド シーン)山本慎太郎
業 種: ベーカリー経営
住 所: 〒651-2111 神戸市西区池上2丁目39-7
定休日: 月曜日・火曜日(2022年2月より変更になりました)
駐車場: 店舗裏に1台
ご予約・お問合わせ
:078-940-9824(パン一つからでもご予約承ります)

インタビュー動画

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